エドワーディアン アンティーク アーツ&クラフツ ハイドーム ムーンストーン グラス (模造石) カボション ペンダントトップ

エドワーディアンの合成ムーンストーン(人工/人造、模造ガラス)の銀製ペンダントヘッド。

元々はイギリス製のブローチで、クラスプを加工して丸カンにし(少々捻れあり、いびつ)、ブローチのピンでＤカンを作ったものを取り付けています。

デザイン的にはアーツ&クラフツ、アール・ヌーヴォーからアール・デコ期への過渡期、やや幾何学的で、しかし直線的ではない柔らかさを残した花型です。
枠で花弁を象り、花芯に見立てたガラスを中央にあしらっています。

大粒の合成ムーンストーンは、ブルーがかったベースに、下方にオーロラのようなアデュラレッセンス(ムーンストーン特有のシラー)が出ます。
深さのあるカットで、サイドにキャッツ・アイ(シャトヤンシー)様の効果も見えます。
天然ムーンストーンでは、アンティークでもパープルベースのムーンストーン(イエローと一緒に出ているとオパールのようにも見える)や、茶色・黄色・緑の入ったムーンストーンは低評価のため低価格です。
アンティークの合成ムーンストーンは、主にオパールのような乳白色とこのタイプが見られます。
この形は模造ガラスが多いとのことで、一点物ではなく、当時の既製品のようです。
ルーペで見ると、オーロラのような波の中に極小のエアバブルが見えます。
カット自体は古い天然ムーンストーンに見られる高さのあるカットで、人造石ではありますが、シラーにも深さがあり、美しいです。
通常見られるハイドーム型よりやや珍しいコーン型のカットです。
色調はスモーキーですが、横から見ると透明感もあります。
小宇宙をのぞき込んでいるような、オーロラのベールのようなゆらめき、キャッツ・アイ、と、傾ける度に様々に表情を変える、魅惑的な効果が見られます。

上記の極小サイズのエアバブルの他は、内包物やヒビは見られません。
表面にはポツポツした傷がありますが、全体的にはなめらかです。
底面にも欠けがありますが、裏面なので着用時には見えません。
パーフェクトではありませんが状態は良いです。

∇サイズ
ガラス　直径 約 12 mm


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